低身長の治療とは?

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監修:安達 昌功先生
(昭和大学医学部 小児科学講座)

成長ホルモン治療とは?

 

 お子様の低身長が気になる場合、小児科の先生に診てもらいましょう。下図のように、問診や、必要に応じていくつかの検査を行い、何か病気がかくれていないかを調べます。低身長の原因が特定された場合には、それが成長ホルモン治療の適応であるかどうかについても、確認していきます。

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簡易検査

 

  • 身長、体重や頭囲などを測定します。母子手帳や過去の身長・体重が記録された資料により、成長曲線を作成します。
  • 血液検査や尿検査を行います。
  • 骨の年齢を調べるために、手指および手首のレントゲン撮影をします。

 

精密検査(詳しい検査が必要な場合に実施します)

 

  • 成長ホルモンの分泌量を確認するために、成長ホルモン分泌刺激試験を行います。
  • MRIやCTによる画像診断により、下垂体を含めた脳の形態を調べます。
  • 必要に応じて、染色体や遺伝子の検査を行います。

 

 これらの検査結果をもとに、低身長の原因を主治医が診断し、さらには、成長ホルモン治療の適応となる低身長であるかを判断します。成長ホルモン治療の適応となる疾患には、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、ヌーナン症候群、軟骨異栄養症、SGA性低身長症などがあります。

 

成長ホルモンの治療についてわからないことがあれば、主治医の先生に相談しましょう。


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※一部を除き、数字、組織名、所属、肩書等すべての情報は掲載当時(2020年9月30日)のものです。


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