監修:安達 昌功先生
(昭和大学医学部 小児科学講座)
成長には、食事からバランスよく栄養をとることがとても大切です。
食品に含まれる栄養素は、「糖質」、「タンパク質」、「脂質」、「ビタミン」、「ミネラル」の5つに分類されます。すこやかな成長のためには、この5つの栄養素を食事から過不足なくとる工夫が必要です。
例えば、朝食を抜いたり、インスタント食品を利用したりすることが多いと、栄養バランスの崩れにつながります。また、極度の好き嫌い(偏食)も、栄養バランスには好ましくありません。一日トータルで栄養バランスがとれた食事内容となるように工夫しましょう。
ただ、小柄な子どもは小食なことが多いです。そのような場合、無理に量を食べさせようと思っても、おなかを壊したり食事が嫌いになったりしてしまうおそれがあります。量的にはその子にあわせて無理をせず、そのなかで偏食を減らしてバランスを整えるようにするとよいでしょう。
カルシウムやビタミンDの摂取の強化により骨が丈夫にはなります。しかし、骨がよく伸びるという証拠はありません。乳製品や魚介類、大豆製品でカルシウム・ビタミンDを十分摂取することは子どもの健康にとって重要ですが、それに固執して食事のバランスが崩れることのないように気を付けましょう。
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