成長ホルモン補充療法は、基本的には副作用が少ない治療とされています。
しかし、治療にあたっては、いくつか注意しておきたいことがあります。
治療の初期に頭痛やむくみが起きることがありますが、多くの場合は一過性のものです。
成長ホルモンには血糖を上昇させる作用があるため、糖尿病の発症を懸念する方がいます。しかし、成人成長ホルモン分泌不全症に対する成長ホルモン治療は、足りていない分を補充するための治療であり、多くを投与するわけではありません。また、成長ホルモンはインスリンの分泌も上昇させるので、糖尿病になることはまれだとも言われています。血糖の上昇に注意しながら治療を受けましょう。
妊娠中の女性への成長ホルモン投与に関しては、現在のところデータはございません。
腫瘍の既往がある場合、成長ホルモンを補充することで、病気が再発するのではないかと心配される方がいます。しかし、現在まで成長ホルモン補充療法によって腫瘍再発の可能性が高まるという報告はありません。ただ、腫瘍の既往がある方は、定期的に受診し、経過を観察することが必要です。