低身長の治療が目的で、子どもの頃から成長ホルモン補充療法を受けていた方は、身長の伸びが止まると一般に治療を卒業します。しかし、成長ホルモンは身長を伸ばすためだけに必要なホルモンではありません。大人になっても成長ホルモンの分泌が足りていないと、心身にさまざまな症状が出てくるため、成長ホルモン補充療法を行うことが重要なのです。
治療が必要な成長ホルモン分泌不全症かどうか調べるには、成長ホルモン分泌刺激試験の再検査を受けて調べます。また、血清中のIGF-I※の値も調べます。
※IGF-Iはインスリン様成長因子というホルモンで体内における成長ホルモンの生物学的作用の指標となります。主に肝臓から由来します。
成人成長ホルモン分泌不全症の診断基準値が、小児のものより低値に設定されているためです。これは、成人期に体が必要とする成長ホルモンの量が、小児期に必要とする成長ホルモンの量より少なくなることからきています。
また、下垂体への放射線治療などの場合は、成長ホルモン分泌不全症が遅れて起こってくることもあるため、再検査が必要となります。