ヌーナン症候群の成長ホルモン治療ってどんなもの?

 

病院での検査の結果、低身長の治療が必要なヌーナン症候群と診断されたら、低身長の治療の対象となります。

 

●ヌーナン症候群による低身長の治療適応基準

◎ヌーナン症候群と診断されている

◎3歳以上

◎現在の身長が同性、同年齢の「標準値-2SD」以下

●ヌーナン症候群による低身長の治療継続基準

1年ごとに以下の基準を満たしているかどうかを判定し、いずれかを満たしたときに治療を継続します。

1. 成長速度が年に4cm以上

2. 治療中1年間の成長速度と、投与前1年間の成長速度の差が年に1.0cm以上の場合

3. 治療2年目以降、増量後の治療中1年間の成長速度が下記の場合

  2年目   年に2.0cm以上

  3年目以降 年に1.0cm以上

骨年齢が男性17歳、女性15歳以上に達したときは投与を中止します。

治療が必要と診断されたヌーナン症候群の低身長に対して成長ホルモン治療を行うと、成人身長は男性で9.5~13cm、女性で9.0~9.8cm増加するといわれています1)

 

1) 小児慢性特定疾病情報センター ヌーナン症候群 概要 https://www.shouman.jp/details/5_43_94.html

 

低身長の治療は、成長ホルモンを1日1回、ご家庭でおしりや太ももなどに注射します。成長ホルモンはたんぱく質でできており、内服すると胃腸で消化されてしまうため、注射で直接皮下に投与することが必要です。注射といっても、成長ホルモン治療に使用する注射器は、ご家庭でかんたんに操作できるように工夫されていますし、針は細く短いので痛みはほとんどありません。安心して治療にのぞんでください。

ヌーナン症候群は、心臓や血液の病気・腫瘍との関連性が通常より高いと考えられています。そのため、成長ホルモン治療はそれらの病気に注意しながら進める必要があります。詳しくは主治医の先生にご相談ください。



 

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